勃起中に増加するNO(一酸化窒素)が関与か
Bayraktarらは「男性では、週3回以上の性交は遠位尿管結石の自然排出に対しタムスロシンと同程度の効果を示すと考えられた。また、疝痛のために鎮痛薬を使用する頻度の減少にも寄与した」と結論している。研究グループは、その機序として一酸化窒素(NO)の増加に注目している。NOはもともと内皮由来弛緩因子として同定され、血管拡張作用を有することが知られている。同氏らは勃起中に増加するNOにより尿管の蠕動と緊張が緩和され、排石の促進や鎮痛薬使用の減少につながるのではないかと考察している。