インド製未承認薬販売か=違法保管容疑で男逮捕-大阪府警
2019年02月17日18時14分
国内未承認のインド製医薬品を違法に保有したとして、大阪府警生活環境課などは17日までに、医薬品医療機器法違反容疑で、インド国籍で住所不定の輸入代行業、ビジャバルギア・カマル容疑者(57)を逮捕した。同課はインターネットなどで違法に販売していたとみて、流通ルートを調べる。同容疑者は「売るためのものではない」と一部否認しているという。
逮捕容疑は昨年9月、東京都板橋区の会社事務所にインド製の男性機能不全(ED)治療薬や経口発毛薬など、計7858錠を販売目的で保管するなどした疑い。
同課によると、同容疑者はインドに設立した会社を通じて100種類以上の医薬品を輸入。ネットサイトで注文を受け付けたり、個人病院や薬局に卸したりして、全国に販売していたとみられる。2015年8月以降の3年余りで総額約7600万円を売り上げており、府警が販売サイトを見つけ、捜査していた。
ED治療薬の場合、個人には正規薬の半分から4分の1の価格で販売し、病院などにはサンプルを送った上で、薬価の数十分の1で卸していたという。同課は病院などがもうけの大きい未承認薬を違法に処方していた疑いもあるとみて調べる。(2019/02/17-18:14)