英の研究者ら,長さと周囲径に関する20件の研究のシステマチックレビューを実施 (欧米と中東の人種)
欧米や中東などの人種の男性1万5,000人超の陰茎サイズに関するデータに基づきノモグラムを作成し,BJU Intに掲載した。同氏らはノモグラム作成に当たり,弛緩状態や勃起状態における陰茎の長さおよび周囲径を測定した研究20件のシステマチックレビューとメタ解析を実施。
長さの平均値は弛緩状態で9.16cm,勃起状態で13.12cmだった。
実際に陰茎増大術を必要とする陰茎サイズの男性は全体の2.28%
正常サイズであっても自身の陰茎が小さ過ぎると思い込む,いわゆる “small penis syndrome”の男性が泌尿器科などの医療機関を受診する場合がある。しかし,実際に陰茎増大術を必要とする陰茎サイズの男性は全体の2.28%にすぎない。
こうした中,陰茎のサイズが正規分布のどの位置にあるのかを把握したり,陰茎増大術を受けた男性の術後のサイズ評価を行う上で,ノモグラムが有用である可能性がある。
陰茎の長さに最も強く関連する因子は「身長」
上記の基準を満たした欧米やアフリカ,アジア(韓国),中東などの研究20件(1万5,521例)のデータに基づき作成したノモグラムは図の通り。陰茎の長さの平均値は,弛緩状態で9.16(±1.57)cm,弛緩状態で引き伸ばした場合に13.24(±1.89)cm,勃起状態で13.12(±1.66)cmだった。また,周囲径の平均値は弛緩状態で9.31(±0.90)cm,勃起状態で11.66(±1.10)cmだった。