静岡第一クリニック

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  4. 熱中症で脱水するとEDになる可能性があります。十分な水分補給をお願いします。

私たちの身体には、約0.9%の食塩水と同じ浸透圧の血液が循環しています。また汗をかいた肌をなめると塩辛い味がすることからわかるように、汗にはナトリウムが含まれています。大量に汗をかいてナトリウムが失われたとき、水だけを飲むと血液のナトリウム濃度が薄まり、これ以上ナトリウム濃度を下げないために水を飲む気持ちがなくなります。同時に余分な水分を尿として排泄します。これが自発的脱水症と呼ばれるものです。この状態になると汗をかく前の体液の量を回復できなくなり、運動能力が低下し、体温が上昇して、熱中症の原因となります。

熱中症予防の水分補給として、日本スポーツ協会では、0.1~0.2%の食塩(ナトリウム40~80mg/100ml )と糖質を含んだ飲料を推奨しています。特に1時間以上運動をする時は4~8%の糖質を含んだものを摂取しましょう。冷えたイオン飲料や経口補水液の利用が手軽ですが、自分で調製するには1リットルの水、ティースプーン半分の食塩(2g)と角砂糖を好みに応じて数個溶かしてつくることもできます。

脱水になると何が起きるかというと
体の各器官への血液の供給や循環が低下してしまいます。
なかでも生殖器への血液が行きにくくなってしまうとEDと
なってしまう危険性がでてきます。
EDの原因の一つは毛細血管の血液不足です。脱水がきっか
けとなり症状がでてしまうのはこのためです。ED治療薬を内服したとしても、脱水状態においては陰茎海綿体に流れる血液も十分確保できません。 なかなか自覚しずらい病態ですが、夏場はこまめに水分摂取を心掛けてください。