静岡第一クリニック

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  4. 大事なPC筋のお話NO1。(男性ホルモンのテストステロンで筋力アップ)

年を取るにつれて実感する勃起力低下や維持力減退の要因は、骨盤の下と肛門の前後に備わる筋肉“骨盤底筋”の衰えにある。英語で“Pubo Coccygeus muscle”と表記されることから“PC筋”と呼ばれている。

「PC筋は排泄をコントロールする筋肉で、尿道と肛門を締める役割を果たしています。勃起は陰茎の海綿体に血液が集中することで起こるのですが、その血液を海綿体の外に戻りにくくするのもこのPC筋です。つまりPC筋の衰えは、中折れなど勃起力の低下に直結するのです」

犬や猫などの動物はPC筋で尻尾を動かしているが、尻尾を持たない人間のPC筋はもともと弱いとされている。また日々のデスクワーク等で椅子に座る時間が長ければ、ダメージを受けて弱体化しているケースもある。

当然、加齢とともに筋力が弱まる人もいる。歳を重ねるごとに尿の切れが悪くなったり、残尿感を覚えたりするのもこのPC筋の衰えによるものなのだという。勃起力改善に重要な役割を果たすPC筋は、日々のトレーニングで鍛えることが可能だという。

「肛門を5秒締め5秒緩める。これを繰り返すだけで、PC筋は鍛えられます。立った状態でも座ったままでも構いません。朝、昼、夕、夜に10回ずつ、1日40回を続けてください。個人差はありますが、早ければ3週間程度で効果を実感できる人もいます」

尿意を催し我慢する際に力を入れることも、PC筋強化に繋がるのだとか。

ただ、一度鍛え上げたからといって油断は禁物。PC筋は放っておけば弱っていく。毎日の習慣にすることが大切とのことだ。

※週刊ポスト2016年3月4日号