静岡第一クリニック

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  4. 前立腺肥大でED併発?・・PC筋トレーニングで復活

「夜中に何度もオシッコで目が覚める」や、「尿のキレが悪くなった」といった悩みを持つ中高年男性も多い。言わゆる排尿障害だが、実はコレ、EDになる要因の一つでもあるという。
「まず、排尿障害の原因で一番多いのは『前立腺肥大』です。とくに50歳以上になると前立腺の細胞の一つ一つが大きくなるため、尿道を圧迫して排尿障害を起こしやすくなるのです」
こう説明するのは、性感研究の第一人者で医学博士の志賀貢氏だ。
ちなみに、前立腺肥大は60代で60%、80代では90%と、高齢になるほど患いやすくなると言われている。

そんな前立腺肥大が、なぜEDを併発させるのか。その理由は大きく二つある。
「一つは、前立腺肥大の治療の副作用です。なかでも経尿道的前立腺切除術と呼ばれる手術療法は、電気治療の必要があり、これによって勃起能力が低下する可能性があります。また、前立腺肥大症に使われるホルモン剤も、EDを引き起こしやすい薬でもあります。ただ、これらはあくまで“可能性”の話。必ずEDになるわけではありません」

だが、それ以上にEDの要因として多いのが、精神的なダメージなのだという。
「前立腺肥大で手術をしたことへのショックもそうですが、排尿障害になった途端、EDを起こすケースも多いのです。やはり、尿のキレが悪くなったり、急に尿意を催してしまったり、シモに心配の種が増えると、自分のペニスそのものに自信を失ってしまう。これが一番大きいと言えます」
確かに排尿トラブルを抱えたままセックスに挑むのは、多少なりとも不安が残る。その不安が、心因性EDを引き起こしてしまうのだ。

では、どうすればいいか。
「前立腺肥大症の場合、まずは治療を優先させるべきです。そうではない場合、膀胱の血行が悪くなっている可能性が考えられます」

頻尿や残尿感などは、膀胱の血行不良が原因となっていることが多いそうだ。
「これを改善するのは、至極簡単です。肛門を締めたり、緩めたりする運動を繰り返すだけ。椅子に座った状態でも寝ながらでも構いません。1日20回ほど行ってください」

さらにこの時、ある部分を指で抑えながら行うと、ED改善どころか精力アップに繋がるという。
「通称“PC筋”と呼ばれる部分です。恥骨から尾骨にいたる筋肉群のことで、見つけ方も簡単。肛門を締めて緩める時、睾丸の後ろに指をそっと置いてください。その時、ピクンと動く部分がPC筋です」

このPC筋は、射精の際も収縮して、精子を体外に送り出す役目を負っている。
「最初は指でPC筋を抑えながら、肛門を締めたり緩めたりしてください。そのうち、指で抑えなくてもPC筋を自由自在にピクピクさせることができます。すると、セックスの際もPC筋を収縮させるだけで、ペニスが勃起しやすくなって快感度合いも高まるのです」

………以上 週刊誌 週刊実話からの記事です。