EDの有病率は研究により差異があるが、加齢により上昇することは共通していると指摘。おおむね40歳未満1~10%未満、40歳代2~15%、60歳代20~40%、70歳以上50~100%だとしている。50歳代については研究間のばらつきが特に大きく、40歳代と60歳代の間の数値だという。
EDの危険因子としては、①加齢②糖尿病③肥満と運動不足④心血管疾患および高血圧⑤喫煙⑥テストステロン低下⑦慢性腎臓病と下部尿路症状⑧神経疾患⑨外傷および手術⑩心理的および精神疾患的要素⑪薬剤⑫睡眠時無呼吸症候群―の12項目を挙げた。糖尿病、肥満、高血圧が危険因子とされる一方、同じ生活習慣病の土俵で論じられることの多い脂質異常症は危険因子とされなかった。