性行為はパートナーの気持ちにも配慮する必要があるため、ED治療薬を飲んでも性行為が行われない場合もしばしばあります。そこでED治療薬が無駄になったと考えるのは早いです。最近の研究では、ED治療薬は主に血管の機能改善効果が認められるとの報告があります。ED治療薬が血管拡張機能を改善し、ED治療薬をやめても血管拡張機能の改善が続く、さらにED治療薬は血管障害物質Endothelin-1を減らします。また、血管再生に関する血管内皮前駆細胞を増やし、冠状血管内皮細胞が増えたとの報告もあります。 このように性行為が行われなくてもED治療薬は、血管機能の改善や修復するためアンチエイジング効果が期待され内服して性行為がなくても無駄ではないと考えられます。
東邦大学医療センター泌尿器科